カスうどんは出汁がうまい! 出汁が堪能できる作り方
カスうどんって何?
あなたは”カスうどん”をご存知でしょうか?
「カスうどん?なんかDQNみたいな名前だなぁ」
なんて思われてないでしょうか?
カスうどんはDQNどころか
割と材料費が高く、ウチの店では高級食材
の部類になる
高級料理です(当店では)
あと、お客さんが
「カスうどん〜」
って注文して配膳すると
「お?なんやコレ?天かすちゃうんか?」
とか言われます
心の中では
「お前がカスだボケ」
と思いながら
「ああ、カスと言うのは牛の腸をカラカラになるまで揚げたヤツなんですよ」
と説明しています
と、言うわけで
今日は
カスうどん
を作りました
カスうどんを作ろう!
1、カスを購入しよう!
近所のスーパーで”カス”の値段を見ると
2個入りで500円くらいでした
近所に”カス”が売っていない方には
ネットでも購入できるので、購入しておきましょう
カスがないと”カスうどん”は絶対に作れません
2、うどん出汁を沸かそう
当店ではカスうどんは
うどん出汁 約600ccほど
とりあえず沸かしましょう
3、カス投入
うどん出汁がプツプツと沸いてきたら
カスを投入しましょう
4、グラグラしてました
出汁がグラグラ沸いてきたら
うどんを投入です
うどんは湯通ししてません
鍋にうどんを入れたら箸で軽くほぐします
湯通ししてない麺を入れる事で
出汁の温度が一度下がりカスを再び長く煮込めるようになり
さらに
うどんにカスの出汁が効いたうどん出汁が染み込みやすくなります
4、入れたらフニャフニャになった
カスは入れる前は
カッチンカッチン
なのですが
煮ていると、段々と柔らかくなります
お箸で鍋から出して
フニャフニャになっているか確かめながら
煮ましょう
ポイント!
入れる前はカッチンカッチン
出したらフニャフニャ
6、器に移そう
カスがフニャフニャになったら
もう完成です
器に移しましょう
どうですか?
この脂ギッシュ感!
う〜ん!胃がもたれそう!
9、完成
薬味や、好みで生卵などを入れれば完成です!
実食
さて、それでは今から”カスうどん”を食べてみましょう
いただきます!!
出汁!
カスうどんで一番味わいたいのは
何と言っても
出汁
です!
みてください
この脂ギッシュ感!!
ラーメンなんかと比べるとアッサリのはずのうどん出汁が
この脂ギッシュ感です
飲んでみると、やはり脂ギッシュ感満載でした
カス
続いて本丸の”カス”です
煮る前はカッチンカッチンだったカスですが
煮る事で柔らかくフニャフニャになってます
そのフニャフニャになったモノをさらに口にします
フニャフニャながらも噛みごたえがあり
ちょっと噛むとカスに含まれた汁が
ドピュ!
と口の中に出てコレも美味しいです
うどん!
さて、カスの出汁が効いたうどん出汁で煮込んだ
うどんです
まずいわけがありません
しっかりと、うどんにもカスの香ばしい風味が効いてます
美味しいです
玉子を割る
さて、生卵ですが
おもむろに
グチョグチョ
と掻き回しましょう
カスの出汁が効いたうどん出汁と
この卵が混ざる事で・・
卵の甘みが加わり出汁の味わいが変わります
2度出汁の味わいを楽しめる仕組みです
卵の風味の加わった、カスの出汁が効いた
うどん出汁も大変美味しいです
今日も美味しい食事でした
ごちそうさまでした!
PS
カスは脂がすごい食材です
出汁がお盆に少し溢れていたのを撮影すると
冷えて、まるで蝋燭のように白く固まっています
お解りでしょうか?
すごい脂です
食後しばらくすると
胃が弱い人などは嗚咽するかもしれません
私は、酸っぱいゲップが出ます
多分、脂の影響だと思います
まとめとか
カスは大阪の南の方で昔から親しまれてきた食材で
カスうどんのお店も、以前に比べると随分増えましたが
まだまだ、知名度が低いのか
「カスって何?」
という人も多いです
カスは牛の腸を低温の油で長時間揚げたものです
低温で長時間揚げる事で
香ばしさと、濃厚な味を凝縮させた栄養価の高い食材です
今回は、うどんを作りましたが
カレーを作るときのスープに使ったり
焼きそばなどに細かく切って入れても美味しいです
ところで、今回も私は
うどんを湯通しせずに鍋でうどんを茹でています
繰り返しになりますが
カスの出汁をじっくりと引き出しながら、うどん出汁と絡ませ
さらには、うどんにカスの出汁が効いたうどん出汁を
染み込ませています
現在、私の中ではこの方法が
カスうどんの出汁と、うどんを堪能できて、うまいと思う
作り方です
カスとか